2019年度「食と養育」学術研究に採択された研究内容が、2020年度韓国食品栄養学会にて優秀ポスター賞を受賞されました。

2019、2020年度の「食と教育」学術研究に採択された島根県立大学出雲キャンパス看護栄養学部健康栄養学科 今中美栄先生が、2020年10月23日に開催された韓国食品栄養学会にて優秀ポスター賞を受賞されました。

[受賞演題]
Survey with Health Literacy, Health Awareness and Dietary Habits about the Growth Period in Korea and Japan

[発表者]
〇今中美栄1)、金美玉2)、桑島千栄3)、坂本裕子4)、細川優1)、中木直子3)、多々納浩1)、福田詩織1)、武内治郎5) (※〇は演者)

1)島根県立大学看護栄養学部、2)大邱保健大学食品栄養学部、3)京都光華女子大学健康科学部、
4)京都華頂大学食物栄養学科、5)兵庫医科大学医学部

[発表日]
2020年10月23日(金)

[会場]

The K-hotel ソウル 本館 2階 GAYAGUM B hall

[発表要旨]
 韓国大邱市、日本の京都府京都市、宇治市、島根県出雲市の各地域において、小学5年生、中学2年生、大学2年生を対象に、栄養に関するヘルスリテラシーに関する調査、および、健康意識や食習慣調査を実施し、これらの関連性について比較検討を行った。対象者728名、うち韓国114名、日本614名から回答を得た。栄養に関するヘルスリテラシーに関する調査では、韓国の方が健康情報の活用について、積極的な回答が多かった。また、牛乳の摂取頻度は、ともに「週1回」程度であり、成長期の牛乳の大切さについての意識や摂取状況は、学年が上がるにつれ低下していた。
 韓国は、日本と比較し、栄養に関するヘルスリテラシー教育が充実していることが推察された。しかし、両国ともに牛乳の摂取頻度は低下傾向にあり、成長期のカルシウム摂取不足が懸念される。今後、食教育においても、韓国と日本との積極的な情報交換や共同研究の充実が期待される。

※本発表は、2019年度学術研究の内容を中心に結果をまとめたものです。

【参考】
 ・2019年度「食と教育」学術研究の選考結果
http://m-alliance.j-milk.jp/koubo/2019/shokuiku.html

・学術研究の報告書
http://m-alliance.j-milk.jp/ronbun/index.html

2021年1月6日