2001年
著者:杉山みち子
所属:独立行政法人国立健康・栄養研究所臨床栄養管理担研究室

  • 健康科学
  • 各ライフステージ

要約

先行研究において、日本人が主食として摂取している米飯を基準にして、食品や食品の組み合わせのグリセミック・インデックス(glycemic index,GI)を求め、米飯と牛乳・乳製品の組み合わせが、米飯などの糖質食品のGI値を低下させることを検証した。
そこで、本研究は、牛乳・乳製品などを活用したGIによる糖尿病教育プログラムを開発し、その有効性を検証することを目的として実施した。ヘモグロビンAICが5.6%以上のドック健診受診者16名を対象とし、開発した牛乳・乳製品を活用したGIによる糖尿病予防のための栄養教育プログラム (3ヶ月間、GI教育群)の有効性を、従来のエネルギー食品交換表を用いた教育法を対照(コントロール群)として、ランダム化比較対照試験を用いて検証した。その結果、GI教育群でのヘモグロビンAICにおける変化率-3.1%に対して、コントロール群は平均+3.7%増大し、牛乳・乳製品を活用したGIによる糖尿病予防は有効であると考えられた。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021dt1.html

2015年9月18日