1994年
著者:井上哲郎
所属:浜松医科大学整形外科

  • 健康科学
  • 各ライフステージ

研究目的

我々は、いままでにヒトを対象に牛乳摂取と骨量との関係について
(1) 閉経前に観察される月経不順期の女性において牛乳の摂取習慣をもつ群ではそうでない女性に比較して骨量が高いこと。
(2) 運動習慣をもつ女性において、ただ単に運動を行っている女性より牛乳摂取習慣をもちながら運動を行っている女性の方がDXA(Dual X-ray absorptiometry)による腰椎骨量が高いこと。
(3) 20才代と70才代とで牛乳摂取量が骨量におよぼす影響を多変量解析により比較すると牛乳摂取量は70才代の女性の骨量に大きく影響すること。
などについて明らかにしてきた。
さらに前年度はこれらの結果を踏まえて、新しい骨量測定法である超音波計測法を用いて健常女性の腫骨超音波指標を計測し、牛乳摂取習慣や運動習慣が撞骨超音波指標に与える影響についてcross-sectional studyにて検討し報告した。今回この運動習慣・牛乳摂取習慣と超音波計測法の検討に加えて、特に閉経周辺期の女性を対象に、骨代謝マーカーを合わせて計測し、牛乳摂取習慣と運動習慣、各骨代謝マーカー測定値、超音波計測との関係に関するcross-sectionalな検討を行った。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021rh3.html 

2015年9月18日