2022年
著者:石井 雅幸*1 藤本 勇二*2 末永 史佳*3 [共著者]
所属:*1大妻女子大学家政学部 *2武庫川女子大学教育学部 *3大妻女子大学家政学部児童学科児童教育専攻

  • 食育・教育
  • 学童

研究成果の概要

1 研究目的
(1) 食育における牛乳という食材の他の食材から見ても特異的であることを示す。
(2) 酪農教育ファームの活動はSDGsの目標等に照らし合わせ、SDGsの17の目標あるいは、169のターゲット(以下、下位目標とよぶ)にせまる活動となりうるのかを検討する。このことを通して、SDGsという視点から酪農教育ファームの活動を再評価する。
(3) 上記(1)(2)を踏まえて食育の新たな視点を見出した牛乳・酪農教育ファームに関する新たなコンテンツを開発する。

2 研究内容
(1) 食材から食育に切り込んでいること。このことから、これまでとは異なった食育研究の方向性が見いだされた。
 ① 牛乳並びに穀物、野菜、果物、畜産物、魚介類、乳製品を対象に、複数の教科でまんべんなく扱われているのか。また、それらの食材の栽培・収穫等、流通、食材の栄養価、食材に関わる文化・地域特性などを取り入れているのかを検討した。こうした中で、牛乳は栄養という側面から他の食材とは異なる扱いを受けていることが想定できる。
 ② 牛乳の生産現場である酪農家の取り組みを学習材としてきた酪農教育ファームをSDGsの視点から見つめなおす(2021年度研究からのひきつぎ)。 

(2) 教科での指導と学校給食での指導を積極的に取り入れた(カリキュラムマネージメントを積極的に行い、教科横断的な扱いを積極的に取り入れていく)食材としての牛乳・酪農教育ファームの新たなコンテンツ開発を藤本が主に行った。

3 研究結果(研究で導きだされ分かったこと)
(1) 牛乳という食材の他の食材とは異なった特性をもった扱い方が家庭科、特別活動、技術・家庭科等の中で行われている。また、食材牛乳の生産現場である酪農を学習活動に取り入れた学びの研究は他の食材ではあまり見られない。こうした中で、この学びを取り入れた酪農教育ファーム活動の新たな視点を見いだす。その結果、SDGsの多くの目標と大きくかかわっている。ところが、酪農家はそのことをあまり意識してこなかったという実態が見いだされた。 

(2) 複数の教科等並びに給食指導を取り入れた食育のコンテンツ開発
 牛乳を扱った社会科、特別活動の学級活動③(キャリア教育)、道徳科を通しての「働くこと」を考える学びを構成した。これまでの食育では、「感謝」という側面から食材の生産現場をとらえて扱ってきた。そこに、食材を生産することに生きがいをもって働いている酪農家の生きざまから、子供が消費行動だけでなく、自らの生き方をも考える教材とした。
キーワード:
教科教育学理科教育方法学野外教育

2023年11月10日