乳の社会文化ネットワーク会員 鵜川洋樹先生(秋田県立大学 生物資源科学部 教授)が2022年9月15日にご著書を出版されましたので、ご紹介します。


 ●本書について

◎エサ米生産本格化への道筋
 飼料穀物生産の本作化に向け、飼料用米の生産と利用の営農実態を分析し、国産飼料生産展開のための条件を探る。目まぐるしく変わる助成制度のなかで、飼料用米生産者はどう経営対応をしてきているのか、そして国産飼料用米利用の実態とは?


  ●目次

第1部 コメ生産調整政策への経営対応
 第1章 飼料用米の作付面積変動要因と定着条件-面積払い交付金-
   1 背景
   2 目的と方法
   3 結果
   4 考察
 第2章 飼料用米生産における数量払い導入
  Ⅰ 数量払い導入と飼料用米生産の面積拡大
   1 背景
   2 目的と方法
   3 結果
   4 考察
  Ⅱ 数量払い導入と飼料用米生産の単収変動
   1 背景
   2 目的と方法
   3 結果
   4 考察
 第3章 コメ生産調整政策の見直しと飼料用米生産
   1 背景と目的
   2 JAかづの管内における飼料用米生産
   3 事例経営における飼料用米生産
   4 結論 

第2部 耕畜連携の経営行動
 第4章 飼料用米(籾米サイレージ)の栽培・加工・利用の実態と課題
   1 はじめに
   2 飼料用米の利用
   3 真室川町における籾米サイレージの取り組み
   4 籾米サイレージの普及に向けて
 第5章 耕種連携による水田飼料作物の生産・利用方式
    -酪農経営における飼料用米・稲WCS利用-
   1 はじめに
   2 稲WCSの生産・流通・利用システム
   3 稲WCSの生産・流通・利用の経済主体
   4 飼料用米の生産・流通・利用システム
   5 稲わらの生産・流通・利用システム
   6 イタリアンライグラスの生産・流通・利用システム
   7 経営グループ間の耕種連携のメリット
   8 耕種連携による水田飼料作物の生産力
   9 おわりに
 第6章 耕畜連携の経営行動と資源循環-飼料用米の生産と利用-
   1 耕畜連携の経営行動-耕種経営と畜産経営の不平等契約-
   2 耕畜連携の資源循環-高度化なき資源利用-
   3 耕種経営における飼料用米と稲WCSの生産方法
   4 畜産経営における飼料用米の利用方式
   5 耕畜連携の展開条件
 第7章 水田飼料作物と肉用牛繁殖経営の生産基盤強化
   1 背景
   2 目的と方法
   3 結果
   4 考察
 第8章 子実用トウモロコシ生産の可能性と展開条件
    -都府県の耕種経営における大規模生産事例-
   1 わが国における子実用トウモロコシの位置づけ
   2 子実用トウモロコシ生産の取り組みと先行研究
   3 (有)盛川農場における子実用トウモロコシ生産
   4 (有)正八における子実用トウモロコシ生産
   5 都府県における子実用トウモロコシ生産の営農実態と展開条件
 第9章 高級豚肉ブランドと国産子実用トウモロコシ-高源精麦株式会社の経営展開-
   1 はじめに~企業理念と経営概況~
   2 組織構成
   3 給与飼料と調達
   4 飼養管理
   5 ブランド
   6 経営課題と展開方向
   7 まとめ~豚肉ブランドと国産飼料~ 

第3部 基本法の理念と政策展開
 第10章 米政策改革と飼料用米等の生産拡大
     -需要構造の変化に対応した生産・供給体制と土地利用- 
   1 はじめに 
   2 食料需給構造の長期的な変化と土地利用 
   3 「基本計画」と「酩肉近」 
   4 食料需給構造の変化と土地利用の展開方向 
 第11章 畜産分野における基本計画の目標と国産飼料基盤の強化 
   1 畜産分野におけるコロナ禍の影響 
   2 基本計画における畜産分野の枠組み 
   3 国産飼料基盤の強化 

●書籍情報

発行: 農林統計出版
初版年月日:2022年9月
単行本:A5、184ページ
ISBN:978-4-89732-465-4
ISBN-10: 4897324653
ISBN-13: 9784897324654

価格 2,500円+税

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2022年9月28日