群羊社より、牛乳食育研究会会員の藤原勝子氏が編著者の『家畜に親しむ食育絵本① 牛の教え ひたむきに生きる』が発行されました。

共に暮らし、認め合いながら、信頼関係を築いてきた人間と家畜。
私たち人間の生活を支えてきた家畜たちのエピソードの一つ一つが「自分ごと」としてつながっていきます。



 ●本書について

家畜たちに親しみながらさまざまなことを学べる絵本です。
家畜の歴史から生態、性格、地球環境問題にいたるまで話題は広いですが、親しみやすいイラストとわかりやすい解説で、子どもから大人までいっしょに楽しめます。SDGsや調べ学習にもおすすめです。
本書では、すべての漢字にふりがなをふり、巻末には用語解説も加えました。


  ●目 次

・生存競争のチャンピオンになれた牛の歩み
・牛が家畜になれたわけ
・大き~い!食べる量も出す量もスゴイ!
・上の前歯がない牛。どうやって草を食べるの?
・草だけで生きられる反芻のヒミツ
・より速く走るために、指を2本にした
・ボーッとしてない目・耳・鼻
・子牛を生まなければ乳は出ない
・緑色の草→赤い血液→白い牛乳になる不思議
・みんな白い乳。だけどちょっとずつ違う
・牛肉を食べても牛にならないのはなぜ?
・牛と酪農家の一日誌上体験
・牛の気持ちもいろいろ
・家畜と地球温暖化について①
・家畜と地球温暖化について②
・用語解説
・参考文献
・あとがき


 ●「あとがき」より抜粋

牛は家畜の中でも大きい部類です。草だけをたべて、あの巨体を維持し、子牛が必要とする量の何十倍もの乳を出し、さらに肉となって、人の重要な糧となる。まさに「利他」を体現している家畜です。
筆者も牛乳を飲み、牛肉を食べてきましたが、本書の編集を通して、牛に対してこの上ない感動と感謝の気持ちを抱くようになりました。しかし、日本では仏教伝来以降、歴史的に殺生禁止が長く続き、一般人が牛肉を口にできるようになったのは100年くらい前のこと。
それが理由かどうかはわかりませんが、家畜の歴史や生態を扱った一般向けの本があまりなく、あっても幼児・児童向けの童話くらい。そのため、本書は主に酪農家や畜産農家の方々に直接お話を伺いながらまとめました。牛の歴史から地球温暖化問題までと話題は広くなりましたが、これからを生きる子どもたちにぜひとも伝えたいことを選んでまとめました。もちろん、子どもだけではなく、周りの親ごさんや学校の先生方にも、本書を通じて牛たちに興味を持っていただき、子どもたちと一緒に理解を深めていただければ編著者として最上の喜びです。

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http://www.gun-yosha.com/

2022年6月10日