2019年度より研究を開始した明治薬科大学 准教授 駒田陽子先生の研究成果が、Int. J. Environ. Res. Public Health に論文採択され、公開されましたので、ご紹介いたします。

【誌名】J. Environ. Res. Public Health 2020, 17(24), 9440;
    https://doi.org/10.3390/ijerph17249440

【タイトル】The Effects of Milk and Dairy Products on Sleep: A Systematic Review

【要約】
牛乳乳製品の摂取は、良質な睡眠を促し、精神的健康にも良い影響を与えると考えられています。しかし、摂取する牛乳乳製品の種類や量、被験者の人種や年齢、介入方法などの研究方法が異なることから、その効果について統一した見解は得られていません。本研究では、牛乳乳製品の摂取と睡眠の関係性について、PRISMAガイドラインに基づきシステマティック・レビューを行いました。「牛乳、ヨーグルト、乳製品、チーズ、睡眠、ヒト、観察研究、介入研究」をキーワードとして電子データベースを検索しました。レビューの結果、1972年から2019年の間に発表された計14件の研究が抽出されました。内訳は、無作為化対照試験8件、クロスオーバーデザイン2件、縦断的研究1件、横断的研究3件でした。対象者の内訳は、高齢者4件、幼児3件、子ども2件、成人6件でした。研究対象者や研究方法の違いにより結果が異なるものの、全体として、牛乳乳製品を含むバランスのとれた食事は、睡眠の質の改善に有効であることが示されました。
 

※本研究の研究報告書は、後日掲載となります。

2021年3月31日