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 メールマガジン 乳の学術連合 News  Vol.57
                     2025年10月1日
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メールマガジン 乳の学術連合 News Vol.57を乳の学術連合事務局からお届けします。
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◆ INDEX ◆
1. 乳の学術連合からのお知らせ
(1) 2026年度学術研究の公募について
(2) 2025年度報告の表彰
(3) 学術研究集会「ジャパンミルクコングレス2025」のご案内

2. Jミルクからのお知らせ
(1) 牛乳乳製品に関する国内外研究・調査情報
ACADEMIC RESEARCH Update
▽Vol.56 乳製品の摂取は小児・青少年の「酸蝕歯」リスクを軽減する
(2) 酪農乳業に関する国内・海外情報
@国際酪農乳業情報(J-MILK INTELLIGENCE)
▽労働力不足に悩む米国酪農の新たな懸念:トランプ政権の移民政策転換が酪農業に及ぼす影響
A海外酪農ニュースレター No.3(2025年9月)
▽メタン削減戦略―IDF酪農家円卓会議から

3. トピックス
(1)  連載コラム「にほんの酪農・歴史さんぽ」第6弾『福岡編』
▽第6回 古い牛乳ビンに見る「牛乳と鉄道」の関係〜その2
▽第7回 永利嘉作をめぐる人々と戦前の福岡県酪農〜その1

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1. 乳の学術連合からのお知らせ
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(1) 2026年度学術研究の公募について
乳の学術連合が実施する来年度の研究公募を開始しました。
ご自身の公募をご検討いただく他、ぜひ周りのご研究者にお知らせください。
▽応募期間 2025年10月1日(水)〜12月31日(水)
┗詳細はこちら https://m-alliance.j-milk.jp/koubo/2026/index.html

(2) 2025年度報告の表彰
各研究会では、主に2024年度に実施した研究について、上位賞を決定しました。
※乳の社会文化ネットワークと牛乳食育研究会は再掲

▽牛乳乳製品健康科学会議
研究評価委員会及び幹事会にて、以下を上位賞として決定しました。
(最優秀賞)
「乳児期早期継続的人工乳摂取の食物アレルギー予防への影響の検討」
公益財団法人筑波メディカルセンター 筑波メディカルセンター病院診療部小児科 林 大輔 先生
(優秀賞)
「高血圧に対するミルクの効果を証明する疫学・実験融合研究」
名古屋大学大学院医学系研究科環境労働衛生学 加藤 昌志 先生

▽乳の社会文化ネットワーク
研究審査委員会にて、以下を上位賞として選出しました。
(最優秀賞)
「酪農法人における企業価値評価方法の確立に向けた実証分析」
東京農業大学国際食料情報学部 犬田 剛 先生

▽牛乳食育研究会
研究評価委員会での協議の結果、上位賞の該当者はありませんでした。

(3) ジャパンミルクコングレス2025のご案内
2025年11月29日(土)にTKPガーデンシティPREMIUM神保町において、乳の学術連合における最新知見や研究成果を発表する学術研究集会「ジャパンミルクコングレス2025」を開催します。
日本酪農科学会との連携による食品科学分野の研究成果も含めた発表や、外部講師を招いた特別講演等も予定しています。
多くの皆様のご参加をお待ちしています。
▽日時:2025年11月29日(土)
学術研究集会 10時30分〜16時40分、情報交換会 16時45分〜18時30分
▽参加費:無料(情報交換会も無料)
▽場所:TKPガーデンシティPREMIUM神保町
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3丁目22 テラススクエア 3階
┗詳細・参加申込みはこちら
乳の学術連合ウェブサイト: https://m-alliance.j-milk.jp/jmilk-news/2025news/detail/0606.html
Jミルクウェブサイト: https://www.j-milk.jp/news/2025congress.html

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2. Jミルクからのお知らせ
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(1) 牛乳乳製品に関する国内外研究・調査情報
ACADEMIC RESEARCH Update
▽Vol.56 乳製品の摂取は小児・青少年の「酸蝕歯」リスクを軽減する
飲食物などで口内が酸性化することで歯が溶ける「酸蝕歯」は、近年、小児・青少年で増加しており、世界的な口腔衛生問題となっています。
酸蝕歯は進行性で元に戻らないため、早期の対策が重要です。
こうした中、チリの10〜18歳の小児・青少年を対象に、酸蝕歯の有病率と食習慣などその関連因子を検討した横断研究がEuropean Archives of Paediatric Dentistry誌に掲載されました。
この研究では、「小児・青少年の1/3以上に酸蝕歯が認められ、男女ともに乳製品の摂取による予防効果が示された」としています。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/report/study/acad.research/202509_vol56.html

(2) 酪農乳業に関する国内・海外情報
@国際酪農乳業情報(J-MILK INTELLIGENCE)
▽労働力不足に悩む米国酪農の新たな懸念:トランプ政権の移民政策転換が酪農業に及ぼす影響
トランプ政権による移民政策の転換が進む中、米国の酪農業は重大な局面を迎えています。
労働集約型産業である酪農業は、かねてより深刻な労働力不足に直面してきました。
米国の酪農場は移民労働者に大きく依存しており、酪農生産に必要な労働力の半数を移民労働者が占めています。
さらに、米国で生産される生乳の約8割は、移民労働者を雇用する酪農場によって供給されています。
このため、移民の排除は酪農生産の縮小を招き、牛乳価格の上昇や食料供給の不安定化を招く可能性があり、米国経済にとって大きな損失となることが懸念されています。
今回は、欧米のメディアや米国の農業団体からの情報をもとに、現状を解説します。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/report/international/intelligence202509_1.html

A海外酪農ニュースレター No.3(2025年9月)
▽メタン削減戦略―IDF酪農家円卓会議から
国際酪農連盟(IDF)が2025年6月に「メタン削減戦略」をテーマに開催した酪農家円卓会議では、米国、英国、インドの酪農家や研究者が発表を行いました。
米国では、酪農生産における温室効果ガス(GHG)排出量のうち腸内発酵由来メタンが43%、ふん尿由来メタンが19%を占めているが、生産効率の向上によって生乳1ポンドあたりの排出量は年々減少していることが報告された他、メタンの短命性を考慮した、温暖化影響をより正確に表すとされる新たな指標GWP*なども紹介されました。
英国では、酪農業界主導でGHG削減に取り組む必要性を訴え、メタン削減飼料添加物を導入しメタンを30%以上削減できたことなどが紹介されました。
インドでは、2〜3頭規模の農家における取り組みとして、科学的な飼料給与プログラムによる指導や農場規模に応じたバイオガスプラントの設置などが紹介され、これらを通じてメタン排出の削減だけでなく、農家収入の改善にも役立っていることが報告されました。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/report/international/Newsletter.html

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3. トピックス
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(1) 連載コラム「にほんの酪農・歴史さんぽ」第6弾『福岡編』

にほんの酪農・歴史さんぽ 連載一覧
https://www.j-milk.jp/knowledge/column/sampo_index.html

▽第6回 古い牛乳ビンに見る「牛乳と鉄道」の関係〜その2
福岡県内では、小郡市にある九州歴史資料館、築上郡築上町にある旧藏内邸、直方市にある直方市教育委員会の3箇所に、古い牛乳ビンが大切に保管されています。
それぞれが「ほぉ〜」って感心してしまう特徴的なものですが、それらの牛乳ビンを見ると「牛乳と鉄道」の関係が浮かび上がってきます。
今回は、県内で保管されている古い牛乳びんを紹介しながら、「牛乳と鉄道」の関わりを探ります。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/knowledge/column/fukuoka06.html

▽第7回 永利嘉作をめぐる人々と戦前の福岡県酪農〜その1
永利嘉作は、福岡県太宰府市に本社と工場を持つ乳業会社で、昭和17(1942)年を創業年とする永利牛乳株式会社の創業者です。
なお、永利嘉作は、大正13(1924)年ごろから乳牛を飼い、乳を搾っていましたので、そこまでさかのぼると、永利牛乳は100年前にわたる大変古い歴史を持つ企業とも言えます。
こうした古い歴史を持つ企業の多くは、戦後、創業当時の牧場を手放し牛乳乳製品の製造と販売を専門とする乳業専門会社になりました。
しかし、永利牛乳は、現在も創業当時に始めた牧場を保有しており、乳業と牧場を一体的に経営している点で、わが国では数少ない存在です。
現在の永利牛乳の経営は、永利嘉作の孫に当たる章子さんが専務取締役を、そのご主人の長谷川敏さんが代表取締役社長をされています。
今回は、永利牛乳の創業者・永利嘉作の活動を足がかりに、明治後期から昭和戦前期までの、福岡県、特に久留米市や大牟田市周辺の酪農乳業の様子を見てみたいと思います。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/knowledge/column/fukuoka07.html

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 【発行】一般社団法人Jミルク 学術調査グループ
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