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メールマガジン 乳の学術連合 News Vol.55
2025年8月1日
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メールマガジン 乳の学術連合 News Vol.55を乳の学術連合事務局からお届けします。
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◆ INDEX ◆
1. 乳の学術連合からのお知らせ
(1) 研究報告会の開催予定
(2) 幹事会等の開催予定
(3) ジャパンミルクコングレス2025のご案内
2. Jミルクからのお知らせ
(1) 牛乳乳製品に関する国内外研究・調査情報
ACADEMIC RESEARCH Update
▽Vol.53 日常的に牛乳を摂取している人には不眠症状が少ない
▽Vol.54 牛乳乳製品に含まれるカルシウムは大腸がんのリスクを軽減する
(2) 酪農乳業に関する国内・海外情報
@国際酪農乳業情報(J-MILK INTELLIGENCE)
▽北米乳業経営層にとっての最優先事項:2025年は楽観的な見方も:米マッキンゼー・アンド・カンパニーの報告書から
▽2025年において世界の生乳生産量の伸びが鈍化する中、乳製品貿易量はわずかに減少する見通し:FAO「食料アウトルック」2025年6月号より
A海外酪農ニュースレター No.2(2025年7月)
▽海外酪農の“いま”を探る:オランダ酪農の環境対策―IFCN年次大会から
3. トピックス
(1) 連載コラム「にほんの酪農・歴史さんぽ」第6弾『福岡編』
▽第3回 明治時代創業の小さな乳業会社“柳川牛乳”の物語 〜藤島豊太郎一代記〜 その3
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1. 乳の学術連合からのお知らせ
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(1) 研究報告会の開催予定
各研究会では、主に2024年度に実施した研究について報告会を開催します。
参集範囲は研究会毎に異なりますので、該当者には各担当から別途ご案内します。
▽牛乳乳製品健康科学会議 2025年8月16日(土)
▽乳の社会文化ネットワーク 2025年8月23日(土)
▽牛乳食育研究会 2025年8月22日(金)
(2) 幹事会等の開催予定
各研究会では、主に2026年度公募研究テーマの検討等のため、幹事会等を開催します。
▽牛乳乳製品健康科学会議 研究評価委員会 2025年9月1日(月)
▽牛乳乳製品健康科学会議 幹事会 2025年9月9日(火)
▽乳の社会文化ネットワーク 2025年8月23日(土)
▽牛乳食育研究会 2025年8月22日(金)
(3) ジャパンミルクコングレス2025のご案内
2025年11月29日(土)にTKPガーデンシティPREMIUM神保町において、乳の学術連合における最新知見や研究成果を発表する学術研究集会「ジャパンミルクコングレス2025」を開催します。
日本酪農科学会との連携による食品科学分野の研究成果も含めた発表や、外部講師を招いた特別講演等も予定しています。
多くの皆様のご参加をお待ちしています。
(プログラム準備中!参加申込は9月下旬開始予定)
┗詳細はこちら
乳の学術連合ウェブサイト: https://m-alliance.j-milk.jp/jmilk-news/2025news/detail/0606.html
Jミルクウェブサイト: https://www.j-milk.jp/news/2025congress.html
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2. Jミルクからのお知らせ
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(1) 牛乳乳製品に関する国内外研究・調査情報
ACADEMIC RESEARCH Update
▽Vol.53 日常的に牛乳を摂取している人には不眠症状が少ない
不眠症は様々な健康問題につながりますが、2018年の国民健康・栄養調査では日本人成人のおよそ5人に1人が十分な睡眠を取れていないことが報告されています。
そのような背景のもと、東北地方の成人約6万人の疫学調査データを用いて、牛乳・乳製品の習慣的な摂取と不眠症状の関連を検討した横断研究の結果がNutrition and Health誌に掲載されました。
この研究から、「牛乳を1日1回以上摂取する人は週1回未満の人と比べて不眠症状を有する割合が低く、特に女性でこの傾向が強い」ことが明らかとなりました。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/report/study/acad.research/202506_vol53.html
▽Vol.54 牛乳乳製品に含まれるカルシウムは大腸がんのリスクを軽減する
大腸がんは世界で3番目に多いがんであり、アルコールや加工肉が発がん性を持つ可能性は指摘されていますが、食品と大腸がんの関連はまだ十分に解明されていません。
このような背景の中、英国で50万人以上の女性を対象として、大腸がんと97種類の食品・栄養素との関連を詳細に検討した前向き研究の結果がNature Communications誌に掲載されました。
この研究から、「アルコールが大腸がんのリスクを高める一方で、牛乳乳製品は大腸がんのリスクを低下させる」可能性が示されました。
この牛乳乳製品による予防効果は、主にカルシウムによるものと考えられています。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/report/study/acad.research/202507_vol54.html
(2) 酪農乳業に関する国内・海外情報
@国際酪農乳業情報(J-MILK INTELLIGENCE)
▽北米乳業経営層にとっての最優先事項:2025年は楽観的な見方も:米マッキンゼー・アンド・カンパニーの報告書から
米国で乳業の優先課題が変わりつつあります。
2024年には、米国の乳業は経営面で多くの逆風に見舞われ、乳牛頭数の減少、インフレ、労働問題が酪農乳業バリューチェーン全体の生産量、価格、コストに圧力をかけました。
2025年になってからも、トランプ関税などの国際貿易政策の変化によって不明な要素が増えています。
しかしながら、悪いニュースばかりではなく、消費者による牛乳乳製品の選択が好調で、業界全体の製品生産量の増加につながっています。
今回は、マッキンゼー・アンド・カンパニー社と国際乳食品協会(International Dairy Foods Association: IDFA)が、米国を中心に北米、欧州、オセアニアの乳業経営層を対象として2024年第4四半期に実施した、第7回年次アンケート調査報告書について紹介します。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/report/international/intelligence202507_1.html
▽2025年において世界の生乳生産量の伸びが鈍化する中、乳製品貿易量はわずかに減少する見通し:FAO「食料アウトルック」2025年6月号より
国連食糧農業機関(FAO)は、世界の農産物需給の概況を予測する報告書「食料アウトルック(Food Outlook)」を年2回公表しています。
6月12日に公表された最新報告書によると、2025年の世界の生乳生産量は2年連続で伸びが鈍化し、前年比1.0%増の約9億9270万トンになると予測されています。
バングラデシュ、インド、パキスタンを中心としたアジア地域での乳牛頭数の増加と生産性向上が、世界の生乳生産量増加を牽引すると見込まれます。
一方で、2025年の世界の乳製品貿易は、生乳生産の伸び悩みと国際価格の上昇により、0.8%減少すると予測されています。
中国による輸入量は、中国国内食品産業の需要増加と生乳生産量の減少により回復が見込まれるものの、アフリカ、中南米、近東諸国による輸入量の減少分を補うまでには至らない可能性があります。
貿易政策の不確実性が続いているため、世界市場への影響と貿易動向を注意深く観察していく必要があります。
今回は、報告書の中から乳・乳製品の市場動向とニュースリリースの概要を紹介します。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/report/international/intelligence202507_2.html
A海外酪農ニュースレター No.2(2025年7月)
▽海外酪農の“いま”を探る:オランダ酪農の環境対策―IFCN年次大会から
国際酪農比較ネットワーク(IFCN)は、2025年5月にオランダ北部フリースラント州で年次大会に当たる「デーリーカンファレンス」を開催しました。
約50カ国・70人の研究者や現場の専門家が集い、「未来の酪農システム:持続可能性への道としての強靭性」をテーマに意見を交わしました。
この会議では、オランダの酪農における環境対策、特に窒素排出削減が重視される背景について研究者らが解説しました。
また、世界全体の生乳需給について「2035年までに需要の高まりに対応するには、イノベーション、戦略的計画、地域に合わせたアプローチが必要」との見方が共有されました。
今回は、オランダ酪農に関する3氏の発表概要を紹介します。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/report/international/Newsletter.html
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3. トピックス
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(1) 連載コラム「にほんの酪農・歴史さんぽ」第6弾『福岡編』
にほんの酪農・歴史さんぽ 連載一覧
┗https://www.j-milk.jp/knowledge/column/sampo_index.html
▽第3回 明治時代創業の小さな乳業会社“柳川牛乳”の物語 〜藤島豊太郎一代記〜 その3
福岡県南の水郷のまち、柳川市にある株式会社柳川牛乳(以下、柳川牛乳)。
明治時代中頃、牛をつれて佐賀・小城からやってきた藤島豊太郎が創業した歴史ある乳業会社です。
柳川で牛乳の製造販売を行い、柳川の発展にも尽くした藤島豊太郎の半生を、当時の世相とともにご紹介します。
┗詳細はこちら https://www.j-milk.jp/knowledge/column/fukuoka03.html
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【発行】一般社団法人Jミルク 学術調査グループ
乳の学術連合URL https://m-alliance.j-milk.jp/index.html
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JミルクURL https://www.j-milk.jp/index.html
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