2011年
著者:Ezendam, Nicole P. M.; Springer, Andrew E.; Brug, Johannes; Oenema, Anke; Hoelscher, Deanna H.
所属:Department of Public Health, Erasmus University Medical Center(第1著者所属)
雑誌名・年・巻号頁:Journal of Nutrition Education and Behavior v43 n4 p210-218 2011

  • 食育・教育
  • 学童

要旨

目的:本研究の目的は、全く異なる病的肥満率のパターンを示したテキサス州の2地域間(エル・パソでは肥満率が低下したが、リオ・グランデ・バレーでは横ばい状態であった)において、2000~2002年から2004~2005年までのエネルギー・バランス関連行動の変容を比較し、地域間の肥満率の違いにおける行動の役割について明らかにすることであった。
研究デザイン:「学校における身体活動及び栄養研究(School Physical Activity and Nutrition Study)」の横断的測定。
調査対象:小学校
対象者:児童3,949人(9~10歳)
測定変数:BMI(客観的測定による)及び各種行動(自己評価による)。
分析:抽出確率の重みづけ及び事後層化重みづけを行い、媒介分析。
結果:測定期間において、エル・パソの生徒は、リオ・グランデ・バレーの生徒と比べて、スポーツ・チームへの参加減少がより小幅であり、通常の食事摂取量が増加しており、牛乳・ヨーグルトやシリアル、甘いお菓子、冷菓の摂取頻度が増加していた。テレビをよく見る者の割合は、エル・パソの方が低かった。エル・パソにおけるBMIの低さは、通常の食事摂取や、牛乳・ヨーグルト及び甘いお菓子の摂取量の多さと関連していた。
結論及び示唆:エル・パソにおける肥満の減少には、身体活動の向上や、座ったままでいすぎないこと、甘いお菓子を食べるような不健康な食事ではなく健康的な食事が関連しているようである。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000nv9r.html

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2015年9月21日