2012年
著者:Mobley, Connie C.; Stadler, Diane D.; Staten, Myrlene A.; El Ghormli, Laure; Gillis, Bonnie; Hartstein, Jill; Siega-Riz, Anna Maria; Virus, Amy
所属:University of Nevada, Las Vegas(第1著者所属)
雑誌名・年・巻号頁:Journal of School Health v82 n2 p82-90 2012

  • 食育・教育
  • 中学・高校生

要旨

背景:一次予防トライアル「HEALTHY」において、中学校を対象とした2型糖尿病の危険因子を抑制するための総合的かつ多角的な介入プログラムが開発された。栄養学的側面においては、生徒に提供される飲食物の質向上を狙いとしていた。学校朝食プログラム(School Breakfast Program;以下、SBPとする。)や、全米学校昼食プログラム(National School Lunch Program;以下NSLPとする。)、アラカルト形式の食堂における変化について、対照校と比較を行った。
方法:介入は、2007年の冬から2009年の春までに、21の中学校において実施された(6年生から8年生までコホート追跡調査);対照校は21校であった。栄養に関する内容としては、学校給食環境の変化を目標としていた。研究のベースライン期及び終了時には、20日間以上にわたり、提供された食物と栄養素(生徒が飲食用に選択したもの)に関するデータ収集を行った。
結果:介入校では、NSLPとアラカルト形式の食堂で供されるデザート及び間食の分量を制限することができ、提供された食物中の脂質含有量を減らすことに成功した。食物繊維を多く含む穀物食品やマメ類のサービング数は、SBPにおいて向上したが、NSLPでは改善がみられなかった。介入校と対照校では、SBPにおいて乳脂肪分1%以上の牛乳と糖質添加飲料を提供しないようにしたが、介入校でのNSLPとアラカルト形式の食堂においてより成果が得られた。
結論:HEALTHYプログラムによって、SBP、NSLP、アラカルト形式の食堂にて提供されている飲食物の栄養価に大きな変化がもたらされたことが明らかとなった。これらは、子どもの肥満を減らすための取り組みの一環として、またHEALTHY研究の2次アウトカムにおける有益性を支持するものとして位置づけることができる。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000nv9r.html

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2015年9月21日