2012年
著者:中澤弥子
所属:長野県短期大学

  • 社会文化
  • 歴史

要旨

本研究の目的は、戦後、導入された学校給食における牛乳について、関係資料や情報を収集・整理し、多面的・総合的に分析することによって、乳食文化の日本社会への定着の過程、その文化的・社会的な影響等について検証し、今後の学校給食における牛乳利用の指針を探索することである。そのため具体的には、学校給食及び牛乳に関する各種文献資料の収集、ならびに給食経験者である短期大学生、小学生の保護者、学校栄養士をはじめとする学校関係者を対象とする聞き取り調査及び短期大学生と小学生の保護者へのアンケート調査を行った。
その結果、学校給食について、歴史的な展開過程、脱脂粉乳から牛乳導入の経緯、戦後から現在に至る児童・生徒の体位の変化、嗜好の変化、米飯給食の導入の影響、学校給食における牛乳飲用に対する意識や牛乳・乳製品の摂取の実態について明らかにした。牛乳の利用を背景に、学校給食においてなにが重視・留意されてきたか、時代とともにどのように変化してきたかをまとめ、学校給食における牛乳の効果と課題を整理し、今後の学校給食における牛乳利用について検討した。

書籍ページURL
 https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000hclf.html

2015年9月21日