1995年
著者:米山京子
所属:奈良教育大学

  • 健康科学
  • 各ライフステージ

はじめに

母乳中のカルシウム(Ca)は乳児の発育に重要な栄養素であるが、その濃度は母乳の分泌持期を考慮しでも個人差がかなり大きい。一方、超音波法により測定した授乳婦の踵骨の骨密度は、授乳期間が長い程、牛乳摂取量が少ない程有意に低いことが認められた。これらの知見は母乳中のCaが骨組織のCaによって補償されること、補償の程度に個人差があることを示唆する。
そこで、前報と同一対象者について、母乳中のCa濃度と乳、乳製品摂取状況、骨吸収指標として尿中のⅡ.Pおよび尿中CaのCreatinine比、超音波法により測定した骨密度の相互関係を解析し、母乳中Ca濃度の総持機構について考察したので報告する。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000022ll2.html 

2015年9月18日