1995年
著者:倉茂達徳
所属:群馬大学医学部保健学科

  • 健康科学
  • 免疫調節・がん

目的

我々は、これまでに可移殖癌をマウスの皮下に移殖して坦癌にしたマウスに市販の無調整牛乳を毎日のませ続けると癌の増殖が抑制されること、その際癌細胞の増殖に伴ってマウスのマクロファージおよびリンパ球機能は低下し、免疫不全状態になるが、牛乳を欽ませ続けたマウスでは、これらの免疫担当細胞の障害を防止し、免疫機能を正常レベルに近い状態に保てることを確認してきた。これらの実験結果より、牛乳には、免疫賦活作用があることが示唆された。そこで、今回は、マウスに発癌剤を投与し、発癌に至る課程での免疫担当細胞の機能の推移とそれに及ぼす牛乳の影響およびその結果としての発癌予防効果の有無について検討することを本研究の目的とした。発癌が確認されるまでには6カ月以上の期間を必要とするので、本年度は、マクロファージおよびリンパ球機能をサイトカイン産生能で検討した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000022lsv.html

2015年9月18日