1994年
著者:板倉弘重
所属:国立健康・栄養研究所臨床栄養部

  • 健康科学
  • 各ライフステージ

目的

乳脂肪摂取による血清卜リグリセリド濃度およびコレステロール濃度の反応に個人差のあることが知られている。乳脂肪摂取によるこれらの血清脂質の反応に遺伝子型が関与しているかどうか解析することとした。これまでに、アポAI-C3-A4遺伝子群の制限酵素Sst Iによる遺伝子多型でS2を有する例では高卜リグリセリド血症が高率に認められることと虚血性心疾患の合併率が高率であると報告されている。またアポB遺伝子では制限酵素Xba Iによる遺伝子多型でX1を有する例で虚血性心疾患が高率に認められること、アポB遺伝子のシグナルペプチドの変異がアポBの分泌に影響する可能性のあることから、乳脂肪を一定量負荷して、負荷後の血清脂質の反応が遺伝子型により、如何なる差異があるか検討した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021rh3.html

2015年9月18日