1992年
著者:菅野長右ェ門
所属:宇都宮大学農学部

  • 健康科学
  • その他
 Roughead & McCormickは、牛乳に10-20%の10-(2'-hydroxyethyl)flavin(HEF)が存在し、しかもこのHEFは、RFの腸管吸収を阻害するばかりでなく、flavokinaseを拮抗的に阻害するアンチビタミン効果を持つことを報告している。我々は、ここ数年間に亘る牛乳のRFについての研究を通じて、HEFを検出していない。むしろHEFは彼等の用いた複雑な方法により引き起こされたアーティファクトの可能性が大きいと推察されるので、彼等の方法を追試し、HEFの牛乳での存在の有無を確認する必要がある。
昨年度の助成によって牛乳のフラビン(RF、FMN、FAD、その他)を簡易に分離定量する方法を確立したことを報告した。本年度の研究では、Roughead & McCormickによる方法を追試し、我々の簡易分離定量方と比較し、牛乳におけるHEFの存在の有無を明確にする。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021uzy.html

2015年9月18日