1992年
著者:旗野脩一
所属:淑徳大学社会学部社会福祉学科

  • 健康科学
  • 各ライフステージ
牛乳飲用と成人病の関連を明かにする疫学研究として、従来通り循環器疾患との関連は継続して研究中であるが、今年度は悪性腫瘍、とくに胃がんとの関連を少し検討した。平山によって、昭和40年代に牛乳に胃がん予防効果がある可能性が報告されたが、その後国民の食生活の全般的改善に伴って、予防効果を確認できないとの報告が相継ぎ、果たして牛乳自体に予防効果があったのか、牛乳導入を伴う多様な栄養摂取への関心の高まりや、食生活の近代化に伴う何か他の食品ないし成分の摂取が効果があったのかは不明のままに止まっている。このことを検討する目的で、農村地域で住民の健康について長期観察を続けている地域住民集団で、権平、田中は牛乳飲用習慣と胃がんの死亡率または発生率との関係を調査した。簑輸は市中病院において患者・対照研究を行って胃がんと牛乳飲用の関連を解析した。骨代謝との関係は鏡森が引き続き観察した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021uzy.html

2015年9月18日