1987年
著者:大内尉義
所属:東京大学医学部老年病学

  • 健康科学
  • 各ライフステージ
征来、ヒト本態性高血圧症の成因においては、ナトリウムの過剰摂取が注目きれてきたが、カルシウム摂取との関連はほとんど注目されていなかった。しかし、最近、米国における栄養調査によりカルシウム摂取量の少ない地域ほど高血圧者の頻度の高いことが明らかにされ、カルシウム代謝と高血圧の関連が示唆きれている。しかし、その機序についてはほとんど解明されていない。カルシウムを静注すると血圧が上昇することは古くから知られている。経口摂取では降圧を起こすとされることから、このカルシウムの降圧の機序には何らかの体液性因子が関与する可能性があると考えられる。そこで本研究は、カルシウム摂取及びカルシウム代謝調節ホルモンと血圧調節との関連を臨床的、実験的に検討することを目的としている。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021qu5.html

2015年9月18日