2015年
著者:立木隆広
所属:近畿大学医学部公衆衛生学教室

  • 健康科学
  • その他

要旨

目 的
日本人女性において、長期間の牛乳摂取量が、(目的①)体重およびBody mass index (BMI) 並びに(目的②)筋量および脂肪量の増減に影響を及ぼすか否かを明らかにすることを、目的とした。

方 法

(目的①)では、19 年間の追跡調査で、牛乳摂取量と体重、BMI を把握した。追跡期間中の牛乳摂取の体重、BMI に対する影響を縦断的に評価するために、ベースラインの牛乳摂取量、追跡 期間中の平均牛乳摂取量、追跡期間中の牛乳摂取の変化量と体重、BMI の19 年間の変化の関係を検討した。
(目的②)では、4 年間の追跡調査で、牛乳摂取量と筋量、脂肪量並びにAppendicular skeletal mass index(ASMI)を把握した。追跡期間中の牛乳摂取の筋量、脂肪量並びにASMI に対する影響を縦断的に評価するために、ベースラインの牛乳摂取量、追跡期間中の平均牛乳摂取量、追跡期間中の牛乳摂取の変化量と筋量、脂肪量並びにASMI の4 年間の変化の関係を検討した。
統計手法は、(目的①)(目的②)共に、ベースラインの牛乳摂取量、追跡期間中の平均牛乳 摂取量、追跡期間中の牛乳摂取の変化量をそれぞれ3 群に分け、体重、BMI、筋量、脂肪量並び にASMI は共変量を調整した最小二乗平均を比較した。

2017年3月8日